大腸がんについて
大腸がんの罹患率
大腸がんの罹患率は、男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ14人に1人の割合で罹患し、40歳頃から増加、50歳代になると急激に増加傾向にあり、全てのガンの死亡数の中でも胃がんを抜いて第2位、女性のガンによる死亡数は第1位になってしまいました。毎年およそ5万人の方が大腸がんで亡くなっています。
大腸がんの種類
大腸がんとひとえに言っても、大腸は直腸、結腸(上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、盲腸の3つの腸から構成されています。大腸がんとは、そのいずれかにガンができることを大腸がんと呼び、それぞれ、直腸がん、結腸がん、盲腸がんと呼びます。
直腸がんがおよそ34%、結腸がんがおよそ66%という割合です。
「あれ?じゃあ盲腸にガンはできないの?」と思われるかと思いますが、かなり低い確率ですが、盲腸にもガンはできます。
罹患率が低いので、もし盲腸にガンが発見された場合は、かなりガンが進行してしまっているケースが多く、治療も非常に難しいと言われています。
大腸がんの特徴
大腸がんの症状
初期の段階で自覚症状はほとんどありません。進行した大腸がんでも、その大きさやガンのできた場所などで症状が変わってきます。
それでも、軽い腹痛やお腹に違和感を感じる程度です。
大腸がんが進行して、大腸がんのサイズが大きくなってくると腹部にシコリができます。
- 腹痛、便が細い、残便感、便秘と下痢を繰り返す。
- 便に血が混ざっている、もしくは血の塊が含まれている。
- 背中や下腹部、太ももに痛みがある。
- 腹部にシコリができる。
大腸がんは早期発見でほぼ100%完治します
全てのガンの中で死亡数が1位なのに、大腸がん予防をしない意味はありません。便潜血検査ももちろん最初の段階では必要ですが、40歳を過ぎたら年に1度の大腸内視鏡検査は必須だと考えています。
大腸内視鏡検査は、もちろん初めは抵抗もあると思いますが、これに勝る大腸がん予防法は今のところありません。
定期的な大腸内視鏡検査で死亡率は格段に下がります。まずは、最寄りの精度の高い大腸内視鏡検査を行っている病院を見つけて、相談してみてください。
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大腸ポリープと大腸がんの違い
大腸がんの始まりは大腸ポリープです。大腸内視鏡検査で大腸ポリープが発見されたら、迷わずすぐに切除してもらってください。
大腸ポリープには腫瘍性と非腫瘍性の2種類に分かれます。腫瘍性は更に良性と悪性に分けられます。悪性腫瘍はかなり強い増殖力を持った大腸がんです。非腫瘍性の場合、そのほとんどが良性と言われていますが、心配であれば切除してもらってください。
大腸内視鏡検査で大腸ポリープが見つかれば、そのまま切除することが可能です。早い段階でポリープを切除してしまえば、痛みも少ないですし、通常の生活に戻れるのも早く、治療費も安く済みます。
大腸がんの原因
食生活
日本人の食生活が、お肉など脂肪分が多く食物繊維が少ない食事に変わってきたことで、大腸内で大腸がんの発生を促し、これが大腸がん罹患率の増加の大きな要因と言われています。
生活習慣
過度の飲酒や喫煙が大腸だけでなく、食道や胃、消化器系の臓器へも影響を及ぼしていると言われています。
遺伝
他のガンと比べると、大腸がんは割合、遺伝的要素が大きいと言われています。
肥満・運動不足
運動不足は腸管の動きを悪くさせ、大腸がんのリスクが高くなり、肥満体質は結腸がんのリスクを高めると言われています。
便潜血検査について
便潜血検査とは
「検便」と言うほうが馴染みのあると思います。便潜血検査は、精度を高めるため2回以上の検便を行うことが多いです。
便潜血検査の仕組みは、便が腸内を進む際に大腸がんと擦れ、便に血液が付着します。血液が検出されれば、陽性となり、更に詳しい検査をするために、大腸内視鏡検査を受けます。
ただし、便潜血検査では痔、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などでも血液が検出されることがありますので、陽性となっても、直ちに深刻に心配することはありません。
便潜血検査で大腸がんを発見する確率は1回法でおよそ70%、2回法でおよそ90%ほどです。確実に大腸がんを発見することを考えれば、大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。
便潜血検査のメリット
- 検査そのものが非常に簡単。
- 大腸がんを早期発見するのに非常に有効。
- 安価で便潜血検査を受けることができる。
便潜血検査のデメリット
- 早期の大腸がんを発見することを考えると、必ずしも十分とは言えない。
- 早期の大腸がんに対しては、中々検出されないことが多いです。
- 痔、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などでも血液が検出され、陽性となることがある。