経口内視鏡と経鼻内視鏡はどちらを選べば良いのか?
経口内視鏡と経鼻内視鏡はどちらが良いということはなく、それぞれの利点があり、患者さんの体質や状態に合わせて選ぶ必要があります。
「できるだけ痛くない、苦しくない方がいい・・・。」
「嘔吐反射があるから、どっちがいいのだろう?」
「痛くても、苦しくても、ちゃんと検査できる方がいい!」
「眠っている間に検査を終えていたい!」
「麻酔や鎮静剤は少し怖いし、苦手・・・。」
患者さんそれぞれの検査に対しての要望や優先順位があると思いますので、まずはその要望を担当医に伝えた上で、担当医の意見を参考にしながら、あなたに最適な内視鏡検査の種類を選んでいただくのがベストな選び方だと考えています。
下記は通常の経口内視鏡、麻酔を使用した経口内視鏡、経鼻内視鏡の比較を分かりやすく表にしたものです。参考までにご参照ください。
経口と経鼻の比較表
通常の経口内視鏡 | 麻酔を使用した 経口内視鏡 |
経鼻内視鏡 | |
内視鏡の太さ | 太い | 太い | 細い |
カメラの画質 | 高画質 | 高画質 | 普通 |
生検鉗子の性能 | 高い | 高い | 普通 |
拡大内視鏡 | 可 | 可 | 不可 |
検査時間 | 短い | 普通 | やや長い |
痛み | ほぼない | ほぼない | ほぼない |
嘔吐反射のある方 | 向いていない | 向いている | 向いている |
麻酔・鎮静剤 | 使用することも可 | 使用 | 基本的に使用しない |
挿入時のつらさ | 少しつらい | ほとんどない | ほとんどない |
息苦しさ | 少しアリ | ほとんどない | ほとんどない |
心拍数 | やや増加 | やや増加 | ほぼ変わらない |
息苦しさ | 少しアリ | ほとんどない | ほとんどない |
検査中の会話 | できない | できない | できる |
組織採取 | できる | できる | できる |
病変切除 | できる | できる | 原則できない |
検査後 | 短時間の安静 | 麻酔が切れるまで安静 | すぐ帰れる |
このページを見ている方は、こんなページも見ています。