食道がん

食道がんとは?

食道がんの罹患率

胃がんの罹患率は、男性はおよそ43人に1人、女性はおよそ217人に1人の割合で罹患し、特に男性は40歳頃から増加傾向にあり、全てのガンの死亡数の中で第10位と低いですが毎年およそ1万人の方が食道がんで死亡しています。
男性の食道がんの罹患率が、女性のおよそ6倍も高いのは、喫煙や過剰な飲酒などの割合が高いことが要因と言われています。

食道がんの種類

気管と胃をつなぐ部分、つまり食道にできたガンを食道がんと言います。
食道は、大きく分けると頸部食道・胸部食道・腹部食道の3つに分かれ、日本人の食道がんの90%近くは胸部食道に発生します。

食道がんは2種類あります

扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)

食道の内側の粘膜の表層部にできるガンで、日本人の食道がんのおよそ90%を占めるのが扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)とです。
刺激物を継続的に飲食することで、免疫力が不足しダメージを受けやすくなります。それが繰り返されることで最終的にガン細胞に変化すると言われています。

腺がん

食道の内側の食道壁と言われる部分には粘液を分泌する食道腺があります。この食道腺を形成している腺細胞ががん細胞に変わってしまうことを腺がんと言います。

胃食道がんの特徴

食道がんの症状

食道がんは初期の段階で自覚症状がほとんどなく、内視鏡検査などで発見される確率も20%ほどです。この段階で治療すればほぼ100%完治できます。
進行してくると、食べ物を飲み込む際に、飲み込みづらさを感じます。また、喉や胸などに痛みを感じるようにもなります。食道がんが更に進行すると、食道が狭くなってくるので、食事がしづらくなり体重減少などが顕著に表れてきます。

  • 食べ物を飲み込む際の飲み込みづらさや、つかえるような感じがする。
  • 食道が染みる感じがする。
  • 体重が減少する。
  • 咳や血痰(血の混じった痰)、声がかすれるような感じがする。
  • 胸や背中に痛みを感じる。

食道がんは早期発見でほぼ100%完治します

食道がんは罹患率、死亡率ともに他のガンと比べると低いです。もちろん、早期に発見、治療をすればほぼ100%完治します。

定期的な内視鏡検査で死亡率は格段に下がります。まずは、最寄りの精度の高い内視鏡検査を行っている病院を見つけて、相談してみてください。
クリニック検索はコチラから

食道がんの原因

食事

刺激物などの飲食を長期間継続的に摂取する。

嗜好品

飲酒、喫煙も継続的、長期的に摂取することで食道がダメージを受けることになります。

生活習慣

肥満、栄養不足の人も発がんしやすいと言われています。

逆流性食道炎

逆流性食道炎も慢性化すると、食道粘膜の細胞が変質するパレット食道と言われる状態も食道がんになりやすい原因との一つと言われています。
逆流性食道炎はこちら

食道がんの検査方法

食道レントゲン検査

食道レントゲン検査は苦痛も少なく、食道がんの場所や大きさ、食道の狭さなどを確認することができます。

食道内視鏡検査

食道内視鏡検査では、通常の観察に加え色素内視鏡検査を行うこともできます。色素内視鏡検査では正常な粘膜上皮細胞であればヨウ素液で染まり、がん細胞があったり何らかの異常がある部分では染まらないという検査です。
また、食道内視鏡検査では、組織を採取、生検し、がん細胞の有無を確認することができます。
初期段階の食道がんを見つけるために、食道内視鏡検査は非常に有効な検査で、実際、食道レントゲン検査で見つからなかった食道がんが、食道内視鏡検査で見つかることも多くあります。

病理検査

食道内視鏡検査で、組織を採取しがん細胞の有無を確認、がん細胞が発見された場合、どの種類のがん細胞かなどを調べることを、病理検査と言います。

その他

CT検査、MRI検査、エコー検査、PET検査、腫瘍マーカーなど様々な検査方法があります。

このページを見ている方は、こんなページも見ています。
内視鏡クリニックを
簡単検索!