胃がんについて
胃がんの罹患率
胃がんの罹患率は、男性はおよそ9人に1人、女性はおよそ19人に1人の割合で罹患し、特に男性は40歳頃から増加、50歳代になると急激に増加傾向にあり、全てのガンの死亡数の中で第3位で毎年およそ5万人の方が胃がんで死亡しています。
胃がんは、胃壁の粘膜にできるガンで、胃がん検診などで発見されるようになるまでに何年もの時間を要します。胃がんが大きくなると、がん細胞は胃壁の中から外側にある漿膜(しょうまく)まで入り込み、さらに進行すると、近くの大腸や膵臓にまでがん細胞が転移していく非常に。
胃がんの特徴
胃がんの症状
胃がんの症状は胃がんがある程度進行するまで、初期の時点では自覚症状がありません。下記のような症状が続くようであれば、早期発見のためにも、一度は胃の検査を受けることをおすすめします。
- 胃もたれ、胃のムカつき、胸やけ、食欲不振、吐き気、嘔吐などが続く。
- 下痢、便秘、血便、黒い便などが続く。
胃がんは早期発見でほぼ100%完治します
大腸がんと同様に、胃がんも早期発見でほぼ完治できるようになりました。飛躍的に向上した精度の高い検査や高度な治療のおかげで、定期的に胃内視鏡検査、胃がん検診を受ければ、以前ほど胃がんは怖い病気ではなくなりました。
しかし、胃がんは生活習慣の影響が大きいので、食事やストレスなどを気を付けながら、胃に優しい生活をすることで格段に罹患率、死亡率を下げることができます。
まずは、最寄りの精度の高い胃内視鏡検査を行っている病院を見つけて、相談してみてください。
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胃がんの原因
食生活
塩分や刺激物の過度な摂取は胃の粘膜を傷つけ、炎症を起こしやすくします。
嗜好品
喫煙は発がん性物質を直接唾液から胃の中に入れてしまいます。飲酒や辛い食物、食物の焦げなども過度に摂取することで、その原因になると言われています。
ストレス
胃にストレスをかけるような生活習慣、不規則な食生活なども胃がんの原因として挙げられます。
ピロリ菌
最近ではピロリ菌が、胃に引き起こす炎症が胃がんの要因になるとも言われています。
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胃がんの検査方法
胃部レントゲン検査
胃の病変をバリウムを飲んでレントゲンで写し出す、一般的なレントゲン検査です。一番の目的は、もちろん胃がんの早期発見ですが、潰瘍やその他の病気の検査としても有効な検査方法です。
胃内視鏡検査
胃内視鏡検査とは、口や鼻から内視鏡を挿入、超小型の内視鏡カメラで胃の中の状態を専用のモニターに映し出し、診察や治療を行います。
昨今の医療機器の進歩により、内視鏡の直径はおよそ5~9mmほどと非常に細く、更にコンパクトになりました。この進歩により、従来のような内視鏡挿入時の痛みや苦しい思いをすることなく胃内視鏡検査が受けられるようになりました。
胃内視鏡検査には口から入れる経口内視鏡と、鼻から入れる経鼻内視鏡の大きく2つの方法があり、患者さんのご要望や身体の状態に合わせて選ぶことができます
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