経鼻内視鏡について

経鼻内視鏡検査について

経鼻内視鏡検査の最大の特徴は、内視鏡そのものが直径はわずか5~6mmほどと経口内視鏡よりも細いので苦しくないという点です。また、鼻から内視鏡を挿入しますので嘔吐反射の強い方、初めて胃内視鏡検査を受ける方にお勧めの胃内視鏡検査方法です。

経口内視鏡検査と同様に、内視鏡の先端についている超小型のカメラで胃の中の状態をモニターに表示させ診察することができます。

また、鼻から内視鏡を挿入しますので、検査中に医師と話をすることができますので、気になる点や、痛みがあった場合など、その場で伝えることができるのも大きな特徴の一つです。

検査後も麻酔を使用した経口内視鏡と比べると、すぐに普段の生活に戻ることができます。

経鼻内視鏡検査の流れ

1. 検査前日

出来るだけ早い時間に、消化の良い夕食を済ませてください。夕食後の水分摂取は問題ありませんが、牛乳やジュースのようなものはできるだけ避けてください。

早めに就寝するようにしてください。常用している薬がある方は、事前に病院、クリニックに相談してください。

2. 検査当日

朝食は摂らないでください。検査1時間くらい前までであれば、水分摂取は問題ありませんが、牛乳やジュースのようなものはできるだけ避けてください。

喫煙もできるだけ控えたほうが良いです。

検査着を着用する病院、クリニックもありますので着替えやすい服装で、また時計や眼鏡、口紅なども取るように言われる場合もあります。事前に確認してください。

3. 来院

車やバイク、自転車などでの来院はできるだけ避けましょう。
経鼻内視鏡検査の受付を済ませてください。

4. 前処置

まずは胃の中の粘液や気泡を除去するための消泡剤を飲みます。鼻の通りをよくする薬を塗り、ゼリー状の麻酔薬を鼻の中に塗ります。

麻酔が効いてきたら、検査室に移動、検査台で横になります。病院、クリニックによっては胃の運動を止める薬や鎮静剤を使用することもあります。

5.経鼻内視鏡検査

いよいよ経鼻内視鏡検査スタートです。

検査中、モニターを見ながら医師と会話することもできます。
検査時間はおよそ5~15分ほどです。

6. 検査後の説明

検査後は、麻酔が切れるまで休んでいただき、気分が優れない場合はすぐに担当医に伝えてください。
休憩後は、実際に内視鏡で撮影した画像を見ながら担当医から説明を受けます。

7. 検査終了・ご帰宅

車や自転車の運転は避けてください。激しい運動も避けてください。

検査後1時間ほどたてば飲食しても構いませんが、できるだけ消化の良いものにしてください。

入浴はシャワー程度にしておいてください。

経鼻内視鏡検査のメリット・デメリット

内視鏡の直径が細いので、苦しくない内視鏡検査という点では、非常に有効な内視鏡検査方法ではあります。また、検査後もすぐに普段の生活に戻ることができます。

一方でその内視鏡の細さが理由で画質が劣ったり、暗くて見えずらったりするので、検査に時間が掛かってしまったりするようなデメリットもあります。

ここでは経鼻内視鏡のメリットとデメリットをご紹介いたします。

経鼻内視鏡のメリット

  • 嘔吐反射の強い方には向いています。
  • 内視鏡そのものが細いので、苦しさが少ないです。
  • 検査中に医師と話をすることができます。
  • 検査後もすぐに普段通りの生活に戻ることができます。

経鼻内視鏡のデメリット

  • 鼻腔が狭い方や、どうしても痛いという方などは経口内視鏡に変更する場合もあります。
  • 内視鏡が細い分、経口内視鏡と比べると検査に時間がかかります。
  • 経口内視鏡と比べると画質が劣りますので、確実に診断したい方は経口内視鏡をお勧めします。
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